絵の上達へ向けての指南書的存在。
他の教書のように、模写するような絵もないし、細かい書き方もありませんが、取り組み方を丁寧に解説しています。
自分のように入門のところでウロウロしてるような人間にはありがたい本(^^;;
スキルアップに関しての方向性
序盤の方で絵の才能に関して否定的で努力していく方向性を重視しているのが安心して読んでいけます。
作者の母も絵が上手いので自分がいくら頑張っても才能のおかげと思われるのが納得いかなかったと語っているところがなるほどと思いました。
作品を作りながらどのようにスキルを上げていくかを丁寧に解説して示しています。
美大を出てどのようにプロとして画力を上げてきたかが体験談が語られていてそれも非常に参考になった。
絵を書く目的別に取り組む分野のアクセントを示している。
デザインをやりたいのか、美大を受験したいのか、自分がどのようなスキルを上げればいいのかをタイプ別に分類。
また、チェック項目に答えていくことで自分の絵に関するタイプを分類していけます。
教書の選び方等
教書についてもあまりあれこれ進めず参考程度にするように書いてあるので、逆に参考になった。
内容がダメなものがあるとはっきり言っているので、本を買うときにも迷うことがなくなると思います。
作例に赤字を入れても直らない人もいるというくだりにはびっくりした。
プロの人は皆上手くて参考にすべきものだと先入観があったので。
やはり自分の好きかどうかで選んでさらに自分なりに画力を上げていくしかないということか。
コツコツ積み上げるしかない
本を読んだからすぐに上手くなることもないし、方向性を間違えずに取り組んでいけば上手くなっていくことが強調されていました。
どんなことでもそうですが、実践していかないと身に付かないことが示されていて、さらにどのように取り組んでいけばいいかが書かれていました。
また、デッサンの有用性についてのところも非常に勉強になりました。必要ではないが筋トレのようなもので画力は向上すると。
何度も読み返しながら取り組んでみようと思いました。
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