余命2ヶ月
私には、死ぬまでにすべきことがある
死にゆく母の熱い想いと、想像もつかない驚きのラストに、涙と生きる力がほとばしる家族の愛の物語。
(映画のキャッチフレーズ)
見に行ってきました。
キャスト
- 宮沢りえ:幸野双葉
- 杉咲花:幸野安澄
- オダギリジョー:幸野一浩
- 松坂桃李:向井拓海
- 伊東蒼:片瀬鮎子
- 篠原ゆき子:酒巻君江
- 駿河太郎:滝本
余命わずかの母が蒸発した夫を連れ戻し、いじめにあっている娘をいじめっ子に立ち向かわせて、自分がいなくなっても家族がたくましく生きていけるように奮闘する話。
序盤で娘が手話を理解しているシーンがあとの伏線になっている。
いじめっ子に立ち向かうシーンも、のちに娘の運命を受け入れさせるための伏線と言うか訓練のような感じになってます。
ストーリーは母と娘が中心に展開されています。
学校に行こうとしない娘を無理矢理布団から出して、盗まれた制服も自分で取り返すように厳しく教える。
制服が盗まれたのに体操着で強引に学校に行かせたり、旅行中にいきなり出生の秘密を教えたり・・・少し過酷すぎる感じはしました。
普通だったら、耐えられないんじゃなかろか、と。
娘に迫っていく母の迫力がすごかった。
以前、長く生きられないことを悟ってるお母さんに無理矢理ナスを売りに生かされる絵本を読んだことがあったが、子供に生きる力をつけさせるためだった。あのような心境だったのだろうか。
宮沢りえの全身で語りかけるような演技がやっぱり良かった
喜怒哀楽を全身で表現しているような宮沢りえの演技がやっぱりすごいですね。
「出来る!出来る!」とすごい迫力で娘を説得して立ち向かわせていく。
落ち込んでいる暇はなくノンストップでやるべきことを成していく急展開。
常に家族の事、周りの事ばかりで自分を置き去りで、自分の願いは半分しかかなわなかった。
それがとても悲しかった。
終盤、病気で苦しむシーンや寂しいシーンが出てきて館内のあちこちからすすり泣きが聞こえてくる。
個人的には娘がどうして手話が出来るのか理由が分かった時が一番泣けました。
映画のタイトル自体がラストシーンの伏線になっているのですが、死ぬ直前まで炎が消えない感じで、死んだ後まで強烈に燃えている感じでした。
湯を沸かすほどの熱い愛
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