寄生獣の作者岩明均による歴史漫画
紀元前4世紀のギリシアやマケドニア・アケメネス朝ペルシアをまたにかけたエウメネスの波乱万丈な冒険譚。
運命や罠にはまりながらも持ち前の知力で切り抜けていくエウメネスを中心にマケドニア王フィリッポスや息子アレクサンドロスたちの人間模様が描かれています。
フィリッポス王に仕えるようになってから、トントンとエウメネスが出世街道にのっかって、安定感が出てきたから、ここのところ読まなくなっていたけど、最新刊読んだら一波乱起きそうな気配で、また面白くなってきました。
アレクサンドロスの活躍
カイロネイアの戦いでアテネ・テーベの連合軍とマケドニアが激突。フィリッポス王のもとで参戦したエウメネスとアレクサンドロスの様子が描かれています。
前半はアレクサンドロスのことを中心に。会戦終了後はエウメネスの出世とエウメネス本人の反発が描かれていますね。
前半でアレクサンドロスが指揮官として大活躍するのですが、アレクサンドロスの残忍な性格と天賦の才も同時に描かれています。
アレクサンドロスの残忍性も
超人的な天性の素質で戦いを有利に展開するのですが、同時に彼の残忍さが出ていますね。
殺戮シーンで岩明均氏が人物の感情を軽い感じで書くことがあるのですが、逆に不気味さが際立つところでもあります。
フィリッポス王がアレクサンドロスを疎んじているセリフもちらほら出てきて、内心快く思っていなかった様子が示されています。
エウメネスの今後
周囲に妬まれるほどの出世を手にするエウメネスですが、武官としての出世であって、文官としての彼は逆に反発心を芽生えさせてしまいます。
おまけに恋人エウリュディケとの仲も引き裂かれて、なんとか境遇を脱しようと画策し始めますね。
アレクサンドロスことなども面白かったのですが、どちらかというとエウメネスの知恵で状況を打破していくシーンが面白かったので、今後が気になりました。
出世も関係なし!自分の道を切り開け
エウメネスのフィリッポス王に重用されながらも、絶対的な忠誠を誓っているわけでもなく、距離を置いた感じで周囲を見ているのがいいです。王や貴族も自分の生きるための道具のように見ているというか。
天涯孤独で自由に生きるエウメネスの天分が発揮されるのかな?
今後どうなる!?
歴史上はこのあとフィリッポス王は暗殺されることになっているのですが、その辺も誰がどうする話になるのか気になるところです。
ヒストリエも忘れた頃に最新刊が出てくるので、待つ時間が長いです(^^;;
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