お前自身の覚悟がすべてなんだ。残りの人生なんてどうせ誰にも分かりゃしねえ
ビブリア古書堂の最新刊が出ていたので読んでみました。
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
前巻からかなり時間が経っているので、前回まで何があったのかすっかり忘れておりました(^^;;
ただ、関連する人物が現れるごとに語り部の大輔くんが回想するので、なんとなく思い出しながら読んではいけます。
~億円規模のシェイクスピア希少本
今回はシェイクスピアをめぐってのお話ですね。最終巻にふさわしいスケールの大きい話となっています。
母親の智恵子さんとの最終決戦?というか大勝負もあってこれまでより見所はかなりあったように感じました。
しかし、親子で駆け引きしたり取引したりとなんなの?この親子。正直この親子気味悪いです(^^;;
美味しんぼみたいに親子でいがみ合ってる方がまだ人間味があるというか・・・
今回はファースト・フォリオとよばれるシェイクスピアの戯曲をまとめた最初の作品集をめぐって、智恵子さんと吉原という祖父の元付き人との攻防がくりひろげられる内容になっています。
この吉原という古書をふっかけてくる人物がかなり小憎らしいキャラ設定になっていますね。
語り部 大輔くんの見せ場
最終的にはファースト・フォリオをめぐって栞子さんと智恵子さんが競りを通じて直接対決するのですが、心理戦のやりとりがかなり興奮して読めました。
カイジのパチンコ編とかマルドゥックスクランブルのギャンブルのシーン読んでるようだった。
百戦錬磨の母親に栞子さんはかなり追い詰められて何度か危機に陥るのですが、間一髪のところで、大輔くんが栞子さんを救うシーンが出てきます。
これまで、体力担当というか武闘派のようなイメージで読んでいたのですが、機転と胆力を聞かせて栞子さんを救うシーンがよかったですね。
先に挙げたホームレスせどりの志田さんの「覚悟」という言葉が伏線になっています。最後の最後で隠し玉を使って栞子さんを崖っぷちから救い出します。
栞子さんの負け確定か、と思われたところで声をあげる大輔くんがかっこよかったですねぇ。
しかし、親子でこんな勝負やって喜んでる母親ってなんなの(^^;;
一応決着らしい
あとがきでも、本編は完結とありましたので、本編はこれで最終巻のようです。
大輔くん、栞子さん二人の関係も決着が付きましたし。
あとがきでは書ききれなかったことが多々有るとのことなので、今後はサイドストーリーが期待できそうです。
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