作者のIT業界問題提起も・・・ 完結! なれるSE

なれるSE16巻表紙

ライトノベルで異色の職業系物語 なれるSEが完結しました。

せっかくなので感想まとめました。

目次

工兵、次郎丸、梅林 VS 立華、藤崎の対決となった総合商社二社のインフラ統合案件は、暗躍するスピリッティアの貝塚の介入もあり、業界全体を巻き込む事態に。国内の主要なIT企業を押えられ、案件を進める術を失った工兵が目を向けたのは……まさかのあの人物!? 一方、工兵の総務部への異動話も待ったなしの状況に。スルガシステムの未来と、立華のいるSE部を守ること、そして自身のエンジニアとしてのキャリアに悩む工兵の選ぶ道とは──。萌えるSE残酷物語、感動のシリーズ本編完結編!

相変わらずスケール大きい戦い

前回大手企業の横やりが入って、提案をあきらめるようせまられます。

今回では桜坂が逆に大手企業を敵に当てて最悪の局面を脱します。

業界全体を巻きこんだ戦争にもちこんで自分たちの不利を吹き飛ばす発送・・・

相変わらずスケールがでかい。

師弟対決も決着

立華との奇妙な師弟対決も決着。

直接対決はなく提案での水面下のたたかいだったから、あっさりとついてしまった。

最終巻にしてはヒロインの立華(りっか)の出番も少なかったです。

ロールプレイングのラスボスを倒した時のような感覚でした。あれ?たおした?という感じ。

桜坂工兵の進む道も

総務に行くか?転職するか?このまま残るか?

工兵の前にいろんな道が現れるのですが、意外な選択肢をとりました。

終わり方も、なんというか「こんな終わり方なんだ!?」ってな感じでとくにハッピーエンドでもバッドエンドでもない感想を持ちました。

作者のIT業界全体への問題意識がラストにも出てる

主人公、工兵の身の振り方もあまり華々しいものではありませんでした。

こういう作品だと数年後などの場面設定で主人公がむちゃくちゃ出世したりするのですがそれもなかった。

作者自身IT業界にあまりよい展望をもっていないですね。

1巻目のあとがきからもそれが分かります。

今回のあとがきの中でもシステムインテグラ(SE)の道をおすすめしていませんし。

 

業界関係者ではない方が楽しめるのかも?

それでも、絶体絶命からの起死回生劇はストーリー展開のテンポもあいまって観ていて爽快(そうかい)なところがあります。

うらやましいとは思いませんが(^^;;

とくにコンピューターやネットに詳しくなくても楽しめる作品構成なのでよかったら読んでみてください。

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