こんにちは、ロングセラーになっている、脳科学者 中野信子氏の努力不要論 読んでみました。
勉強になりました。
本の内容は
本当の努力と無駄な努力の違い
日本人が努力中毒になりやすい原因
を説明し、努力信仰に惑わされずに日々を豊かする生き方を示しています。
読んでみていろいろと考えさせられるところも多くて、勉強になった。
以下、とくに面白かったところを要約。
本当の努力と無駄な努力の違い
そもそも、自分のしていることがまともな努力か無駄な努力かを峻別しなくてはなりません。
真の努力とは成果を出すために必要な
- 目的を設定する
- 戦略を立てる
- 実行する
プロセスを踏む必要があります。
しかし、これが出来ずに無駄な努力をしているひとが多い。
無駄な努力とは
目的にあった適切な戦略を立てられない。たとえば
- 無駄に学歴を付ける婚活女子
- 英語が話したいのに会話力に関係のない試験英語を一生懸命やる
等、残念な努力をする例を出している。あぁ、自分もこんなことやるときがあるねー。
なんか一応やっている感があると安心するというか・・・
しかし、度が過ぎると努力が目的になってしまって、いわば努力中毒になる。
むだな努力から抜けられなくなってしまう。
では、なぜ日本人は努力中毒にはまる人が多いのか・・・
日本人が努力中毒になりやすい原因
本書の第2章 そもそも日本人にとって努力とは何か? で日本人が努力中毒になりやすい原因に関して、歴史的側面と生理的な側面から説明しています。
歴史的側面
江戸に変わって政権を担った、明治政府の列強に追いつき追い越せ。と江戸の人たちへのコンプレックスが滅私奉公の精神を助長して今にいたっていると説いています。
生理的側面
そもそも日本人には脳のセロトニントランスポーターが多い人がすくない。セロトニントランスポーターとは「幸せホルモン」であるセロトニンをリサイクルするたんぱく質。
これが
欧米人は30%もいるのに対して日本人は2%と非常にすくない。
そんな日本人の性質を踏まえて、自分の才能をどうやって見つけて、生かしていくかの提案もされていました。
【感想】じゃぁどうするか
本書を読んで日本人が気質的、環境的にも努力中毒になりやすい傾向にあることが分かりました。
自分が知らずに努力信仰にふりまわされないよう、自分が影響を受けているだろう考え方、常識から一歩はなれることが必要。
努力と成果を強調する考えに無意識にはまり込まないように気をつけねばなりません。
そのためには
- 異質な考えにもふれて
- なるべくメタな視点から考えられるようにする。
のためには、なるべく本も読んで、少し違和感を覚えるような考えにも耳を傾けて絶えず自分の考えから、一歩ひいてみるクセをつけていく必要があるかもしれません。
書店にたくさん並んでいる自己啓発本とは違う視点が読めていろいろ勉強になった。
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