藤沢 周平 隠し剣孤影抄 感想

藤沢修平の隠し剣もの

「邪剣竜尾返し」
「臆病剣松風」
「暗殺剣虎の眼」
「必死剣鳥刺し」
「隠し剣鬼の爪」
「女人剣さざ波」
「悲運剣芦刈り」
「宿命剣鬼走り」

各物語がまるでトーンが違うので読んでいて飽きない。

人間性の負の部分を突き付けてくるような内容から、読後 ほわっとした感触を得られる内容まで様々だった。

管理人は特に「臆病剣松風」が良かった。
剣豪と思って嫁いでみたら、臆病者の武士だったと、奥さんに軽んじられる侍の話。

主人公に対する妻の心の変化が面白かった。
始めは、軽蔑する気持ちしか湧かなかったのが、藩から重い任を強引に押し付けられて、心配するうちに主人への愛情を気づいていく。
最後には、任務を全うして手当が入るんだけども主人の手柄など、どうでも良くて今の生活を慈しんでいる終わり方が良かった。
主人公も自分の功を誇らず、妻も気の優しい夫の生活を慈しんでいるようないい話だった。

「必死剣鳥刺し」や
「隠し剣鬼の爪」のような剣技がかっこいい話も良いのだけれども、こういうほっとする話も入っているのがいい。

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